お寺の近況報告

本物のデトックスが味わえる七面山登詣

こんにちは。
慶国寺の渡辺知応です。

「どっこいしょ」
という掛け声をご存知かと思います。

もともとこれは仏教用語の
「六根清浄」が変化した言葉でもあります。

山岳信仰の修行の中で
「六根清浄(どっこいしょ)、六根清浄(どっこいしょ)」
と言いながら辛い山道を
一歩ずつ登っていたのが始まりです。

では、この六根清浄とはいったい何かというと、
眼(視覚)
耳(聴覚)
鼻(嗅覚)
舌(味覚)
身(触覚)
意(意識)
を六根と言い、それらを清浄にしていく、
つまり清めていくということなのです。

先月お話しした七面山の登詣ですが、
まさに六根が清浄になるような
そんな道のりでした。

七面山の山道は
頂上にある敬慎院というお寺までの
参道でもあります。

通常の登山とは違って、
山道もそこまで綺麗に整備されているわけではありません。

歩けるような道にはなっていますが、
時にはキツイ場所もあったりします。

当然、汗もかくのですが
歩いているだけでダラダラと垂れてくるほどです。

しかし、その過程がまさに
デトックス(毒出し)であり、
先ほど申したように、
六根が清浄になっていると
肌で実感できる瞬間です。

そしてこの七面山は
もう一つ清浄にできるといういわれがあります。

それは自分自身が背負っている罪障の清浄化です。

七面山は罪障消滅のお山とも言われています。

なぜ罪障消滅のお山と言われているかは諸説あるのですが、
私が思うには
六根が清浄になるようにと
汗をかきながら山頂の敬慎院を目指す
その登詣修行(自分自身の気持ちやその経験)が
巡り巡って自分自身の罪障を
軽くしてくれるのでしょう。

世の中には
色々なデトックス方法がありますが、
自分自身の内面を自らデトックスする方法は、
この七面山登詣に敵うものはないかと思います。

ちょっと七面山登詣をしてみたくなったのではないでしょうか?
そう思った方はぜひ一緒に行きましょう!

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この記事を書いた人

渡辺知応

長秋山 慶国寺 副住職
一般社団法人 Speciality Plus 理事
(終活の総合サポート団体)
一般社団法人 日本ハッピーエンディング協会 認定講師 
  
日蓮宗僧侶として行学に精進すると共にハッピーエンディングプランナーとして終活相談を行っている。世界三大荒行である日蓮宗大荒行堂を2度経験。池上本門寺、中山法華経寺、柴又帝釈天での山務を経て本格的に慶国寺へ戻り、松戸市では数少ない室内参拝型の納骨堂『慶松庵』をスタートさせる。『家族に負担をかけないお墓』をコンセプトに利用者の声に日々耳を傾けて運営中。その結果、ハッピーエンディングカードを使った終活相談を開始する事となった。

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