お釈迦さまの名言

怒る前に一呼吸、心が整うシンプルな習慣

今月のお釈迦さまの名言は
「他人の過ちを責めず、自分の過ちを正せ。」です。

この言葉を聞くと、
なんだか胸にグサッとくるような気がしませんか?

人はつい家族や職場の同僚、
身近な誰かの言動に目がいきがちです。

「あの人、また忘れてる」
「どうしてちゃんとやらないんだろう」と、
つい口や心で責めてしまう。

でも、そんなときこそ立ち止まって、
自分自身の言動をふり返ってみることが大切だと、
お釈迦さまは教えてくれています。

ある日のこと、
家族が何度言っても靴をそろえず、
つい「いい加減にしてよ」と
小言を言ってしまったことがありました。

でも、そのあとふと、
自分のデスク周りが散らかっていたことを思い出し、
「人のこと言えるかな」と、
苦笑いしてしまいました。

相手を責める前に、
自分はどうだったかをふり返るだけで、
気持ちがすっと軽くなります。

もちろん、反省することは
自分を責めることではありません。
心を整え、より良く生きるためのひとつの習慣です。

誰もが過ちをおかします。
だからこそ、
お互いにやさしい気持ちで
接することができるのだと思います。

今日一日、誰かの過ちに気づいたときは、
少しだけ自分の心を見つめ直してみてください。
日常が少しやわらかく、
やさしいものに変わるかもしれません。

渡辺知応

渡辺知応

長秋山 慶国寺 副住職

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