お釈迦さまの名言

ずっと続くものはないからこそ、今を楽しもう

今月のお釈迦さまの名言は
「すべての存在は変化する。これが無常の法則である」です。

この言葉は、
お釈迦さまが説いた「無常」という真理を端的に表しています。

無常とは、
この世のすべてが常に変化し続けることを指します。

自然界を見渡せば、
春に咲く花が夏には散り、
やがて秋の実りに変わり、
冬の静けさを迎える。

こうした移り変わりは避けることのできない真理です。

そして、私たちの人生もまた、
同じように変化の連続なのです。

この「無常の法則」を理解すると、
変化に対して前向きに向き合うヒントを得ることができます。

たとえば、
仕事や人間関係の悩みが続いていると感じたとき、
「この状況もいずれ変わる」
と考えられれば、心が少し軽くなるのではないでしょうか。

また、無常は新しいチャンスをもたらす側面もあります。
変化があるからこそ、
新たな扉が開かれるのです。

思い切って転職した結果、
自分に合った職場に出会えたという話もよくあります。
変化を恐れずに受け入れることで、
人生の可能性を広げられます。

さらに、無常は
「今この瞬間を大切に生きる」ことの大切さも教えてくれます。

すべてが移り変わるからこそ、今日という日は二度と訪れません。

家族や友人との何気ない時間、
その一瞬一瞬に感謝しながら生きることが、
幸せにつながるのです。

変化を恐れるのではなく、
それを自然なものとして受け入れる。
この姿勢が、毎日を前向きに生きる力となるでしょう。
お釈迦さまの教えを心に留め、
少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。

渡辺知応

渡辺知応

長秋山 慶国寺 副住職

関連記事

PAGE TOP