
今月のお釈迦さまの名言は
「愚痴や不満は、苦しみをもたらすだけである」です。
日々の暮らしの中で、
つい口にしてしまう愚痴や不満。
「なんで私ばっかり…」
「またあの人か…」
そんなつぶやきが気づけば心の中に溜まっていくことありませんか?
お釈迦さまはこうした愚痴や不満が、
私たち自身を苦しめる原因になると教えてくれています。
言葉にしてスッキリするかと思いきや、
繰り返せば繰り返すほど、
不満が大きくなり心がどんよりとしてしまうのです。
とはいえ、「愚痴を言わないようにしよう!」
とがんばるのもなかなか難しいもの。
そこで大切なのは、
まず「自分はいま不満を感じているんだな」と気づくこと。
その気づきこそが苦しみから少し離れるきっかけになります。
たとえば、洗濯物を片付けない家族にイライラしたとき。
「どうして私ばっかり」と思うかわりに、
「疲れてるのかな」「ちょっと声をかけてみようかな」と、
ひと呼吸置いてみるだけで、
自分の心もふっと軽くなります。
私たちの心は、ほんの少しの見方や言葉で変わっていきます。
愚痴を言ってもいい。
でも、それに気づいて手放していくことができたら、
日常はもっとやさしく、穏やかに変わっていくかもしれませんね。