
今月のお釈迦さまの名言は
「無知が私たちを縛り、智慧が私たちを解放する」です。
たとえば誰かの言葉が冷たく感じて
「嫌われたかも…」
と落ち込むことはありませんか。
でも後から聞いてみたら、
ただ忙しくて余裕がなかっただけだった。
そんな経験、きっと誰にでもあるはずです。
この名言でいう「無知」とは、
勉強ができる・できないという話ではなく、
物ごとの本当の姿を知らずに、
自分の思い込みや先入観で判断してしまうこと。
私たちは気づかないうちに、
見えない鎖で自分の心を縛っているのです。
一方で「智慧」とは、
「もしかしたら別の見方もあるかも」と気づける心の柔らかさ。
相手の立場を想像したり、
「今の自分は決めつけてないかな?」と
問いかけたりすることが、その第一歩になります。
毎日の中で、モヤモヤや不安に包まれたときこそ、
自分の考え方や感じ方を少し離れたところから見てみましょう。
思い込みという名の鎖をほどいた先には、
もっと自由な自分が待っているかもしれません。
智慧は、ほんの小さな「気づき」から始まります。
焦らず、ゆっくり。
そんな心の余裕を持つことが、
仏さまの教えを生きることにもつながっていきます。
そんな“智慧への第一歩”を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。