お寺にある大きな鐘は梵鐘と呼びます。
この梵鐘には2つの目的があります。
まず1つ目は時刻を知らせる為です。
現代のように時計がごく身近な存在でない時代、
何らかの方法で時刻を知る必要がありました。
その方法の一つがお寺の鐘で時を知らせる事でした。
今も昔も時刻によって行われることが変わってくるので、
時刻を知らせる役割は非常に重要なものですよね。
そうした役割は個人で担うには荷が重過ぎました。
そこで、それぞれの地域に点在していた
お寺が担うこととなったと言われています。
現代においては時刻を知らせる
必要性というものは薄れてしまいました。
ですが、朝を知らせる暁鐘、
夕を知らせる昏鐘の習慣は今もなお残っています。
また、大きい法要や法事などの
仏事の開始をお知らせする予鈴としてならされます。
もう1つは次回に続きます。