合掌は、両手の掌を合わせて仏様を拝む時の礼拝作法の一つです。
語源はサンスクリット語のアンジャリが転じた言葉です。
元々はインドの敬礼作法の一種が仏教に取り入れられたものであります。
南アジア一帯の仏教国においては、挨拶の代わりに合掌を行い相手に礼を尽くす風習があります。
インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表します。
しかし仏教では、右手が仏、左手は衆生(一般の人)を表します。
この右手と左手の掌を合わせることで、仏と衆生が一つになり、仏に成る(成仏)という意味になります。
掌を合わせることは、左右相対したものがひとつになり、信じることや調和を保つことの象徴でもあります。
合掌することは、相手を敬い、感謝の意を表することになります。
例えば、食事の際に合掌するのは、食材となった植物や動物への感謝や食事を作った人、食材を育てた人に敬意を表すものでもあります。