菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。
また位牌を安置してあるお寺を示すこともあります。
まず、菩提とは煩悩を断って得られた、悟りの境地のことを言います。
深い仏の悟りの境地ですから、一般の人々は死後でなくては到達できないものと考えられています。
また、私たちが死者の冥福を祈り、追善の供養を行うことを『菩提を弔う』と言います。
この菩提を弔う場所を『菩提所』と言い、それぞれの家の所定の菩提所(お墓や納骨堂、位牌堂など)があるお寺が菩提寺ということです。
菩提寺は亡くなった人のためばかりではなく、生きている私たちにとっても大切な場所です。
菩提寺は先祖のためでもあり、同時に自分自身のためでもあります。