法事は年とともに薄らいでいく故人の思い出を記憶のなかには呼びもどし、故人をしのび、菩提を弔うものです。
また、故人や先祖に対する子孫のつとめでもあります。
回忌に限らず、心を込めて供養するものです。
故人の親しかった人たちや、日ごろ疎遠になっている親類などと集うことは、生きている私たちの心の交流にとっても、とても良い機会です。
必ずしも多くの人を招いて盛大に行う必要はありません。
それぞれの家庭の考え方、経済力や諸々の事情に合わせて営めばよいのです。
家族だけでお寺に伺い、故人の冥福を祈り、簡単な食事をするという形でもかまいません。
大事なのは故人を思い出し、それぞれが思いを馳せる事にあります。