ふくさの役割は基本的に2つあります。
まず、祝儀袋や不祝儀袋から汚れを守る役目があります。
また、水引きのくずれを防止する役割もあります。
2つ目の役割は、
相手を思いやる気持ち、
つまり「心遣いを『形』で表す」という役目があります。
慶事として、相手を祝う「慶びの日」、
弔事である、相手を偲び悲しむ「お悔やみの日」に
あなたの気持ちを「ふくさ」で表すというわけです。
シーン別にふくさの色や包み方を変えることも必要です。
慶事の場合、ふくさの色は赤やピンクなどの暖色系で明るい色が良いでしょう。
逆に弔事の場合は黒やグレーなどの暗い色で悲しみの気持ちを表します。
いろいろな色のふくさがありますが、
その中でも、「紫色」は慶事と弔事どちらでも使うことができます。
一枚持っておくと重宝します。
もし、ふくさの用意がない場合は、
お持ちのハンカチや風呂敷で包んでも構いません。
特に弔事の場合は急なことが多いので
ふくさを用意できない場合があります。
その際は、
「あまりにも突然のことで、このような形で失礼いたします」
といった感じで無礼をお詫びすることも仕方ありません。
そうならないために普段から用意しておくことが望ましいと思います。