まず、日蓮宗には、装束数珠(しょうぞくじゅず)と勤行数珠(ごんぎょうじゅず)という2種類の数珠があります。
装束数珠は僧侶が供養を行う法要の際に使う数珠です。
特徴は水晶を用いており、左右の房の先端が切り房になっています。
一般の方は勤行数珠を用いて下さい。
勤行数珠は左右の房が丸くなっており、菊の花のような形をしているので菊房と言います。
ちなみに房の先端が編み込んでいるものは釈迦梵天房と言います。
また、房の長さは普通の長さの物から、少し長い中房、長い長房があります。
中房と長房はご祈祷をする修法師が用いる数珠となっています。
材料については、梅、黒檀、紫檀、白檀、菩提樹、琥珀、翡翠、瑠璃、真珠、珊瑚、水晶、などなど他にも色々な種類があります。
その中でも昔から白水晶が最上の珠と伝わっています。
しかし、一般の方は自然木を用いいた木玉など、あまり華美でないものが望ましいでしょう。
何を揃えればいいかわからない時は予めご相談ください。