六文銭を持たす理由には諸説あります。
今回はそのうちの一つをご紹介します。
元々は六道地蔵菩薩に一文銭ずつ渡せるよう
亡くなられた方に持たせたと言われています。
六道というのは、
・天上界
・人間界
・修羅界
・畜生界
・餓鬼界
・地獄界
この6つの世界のことを言います。
仏教では亡くなられた方は、
この6つの世界のどこかに行くという教えがあります。
従ってどの世界に行かれてもいいように、
それぞれの世界を見守る地蔵さんにお賽銭を渡すわけです。
この六文銭を持たせる風習は、
地蔵信仰が始まった平安時代からではなく、
穴あきの寛永通宝が一般化した、
江戸時代以降に一般化したそうです。
現在では金属は火葬に適さないため、
紙に印刷されたものや木製のものを棺に入れています。
このお金を『三途の川の渡し賃』と
言うようになったことがきっかけで、
急激に広まったとも言われています。