仏事の質問

なぜ、石で棺に釘を打つのですか?

現在ではあまり行われなくなりましたが、一昔前までは石で棺に釘を打つ『釘打ちの儀』をおこなっていました。
石には超自然的な力が宿るとする民俗習慣から日本各地で行われてきました。
『釘打ちの儀』には死者を恐れ、忌む態度として2つの役割があるのです。
死者を悪霊から守る意味と死者がもたらす危害や不幸災難の脅威などを恐れ封じ込める意味があります。
棺を石で打つ習俗は石の持つ力によって、悪霊を抑えようとする呪術的な行為ということです。
石で打つ順番はお焼香と同じで、親近者から順番に行います。
回数は一般的には2回と言われていますが、決まった回数はありません。
現代では石で棺を打つ習俗を知る人が少なくなってきており、実際に立ち会うことは少なくなってきました。
しかし、地域によっては今でもしっかりと受け継がれ行われています。

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長秋山 慶国寺

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