仏事の質問

お墓は一人につき一つ建てると聞きましたが本当ですか?

はい。本当です。
ですがそれは土葬だった時代のことです。

「一霊一基」という言葉も昔はありましたが、
この「一霊一基」が本来は基本の形です。

しかし、現在ではそのような形式を守っている
一般のご家庭はほとんどありません。

では、なぜ昔は「一霊一基」だったかというと、
土葬にて埋葬していたからです。

また土葬の際は、
すぐにお墓を建てずに
白木の墓標を建てて、
正面に法号(戒名)、
裏面にご命日を書いて、
三回忌や七回忌を目処に
お墓を建てたそうです。

棺が朽ちて、
地面が安定してからでないと
お墓が立てられなかったからです。

現在の日本では、
ほぼ100%近くが火葬です。

しかし、
地方によっては三回忌や七回忌になってから
埋葬するという風習が残っています。

石のお墓を
「一霊一基」で建てることは難しいですが、
その代わりに「お塔婆」があります。

お塔婆は、
お墓の語源である「ストゥーパ」から
成り立っている言葉です。
お塔婆を建てる時は是非「一霊一基」で建ててください。

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この記事を書いた人

長秋山 慶国寺

千葉県松戸市秋山にある日蓮宗寺院

「家族に負担をかけないお墓」をコンセプトに、松戸市で初めての室内納骨堂 慶松庵、おひとり様専用 室内納骨室 ごえん堂を運営中

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お近くにいらした際は是非、ご参拝ください。

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