ごえんクラブJ

毎日を穏やかに過ごすための小さな習慣

ごえんクラブJ@慶国寺の渡辺知応です。

忙しい日々の中で、
誰しもイライラしたり、
感情的になってしまうことがありますよね。

そんなときに役立つのが、
仏教の教え「忍辱(にんにく)」です。

これは、困難や批判に耐え、
怒りや憎しみを超えて心の平静を保つことを意味します。

たとえば、職場で理不尽な言葉を受けたとき。
つい感情的に反応したくなりますが、
そんなときこそ深呼吸して一度立ち止まりましょう。

「相手にも事情があるかもしれない」と思い直し、
感情をコントロールすることが「忍辱」の実践です。

感情に流されずに冷静に対応できれば、
後で後悔することも減り、
心の安定を保てます。

また、家族や友人とのトラブルも避けられないものです。
相手が何か言ったときに、
すぐに反発するのではなく、
「この人はどんな気持ちでこれを言っているのだろう?」
と考えてみましょう。

相手の立場に立つことが、
忍辱の「寛容の心」です。

相手の行動の背景を理解しようとすることで、
対立が和らぎ、より良い関係を築くことができます。

日々の生活では、
小さなことに対してもイライラしがちです。
例えば、満員電車で押されたり、
レジで前の人がもたついているときなど、
誰でもストレスを感じるシチュエーションです。

そんなとき、「これも自分を成長させるチャンス」と考え、
自分の感情をコントロールしてみましょう。
これも立派な忍辱の実践です。

忍辱を生活に取り入れることで、
感情の波に振り回されず、
より穏やかに日々を過ごせるようになります。

感情の起伏が少なくなると、
自分だけでなく、周りの人との関係もスムーズになり、
日常生活全体がポジティブに変わっていくのです。

最後に、忍辱を実践するもう一つのコツは、
自分を許すことです。

自分の過ちや至らなさを責めず、
「これも自分の成長の一部」と
受け入れることが大切です。

そうすることで、
心に余裕が生まれ、
感謝の気持ちや寛容さを持つことが
できるようになります。

これからは日々の生活で、
怒りやストレスを感じたとき、
忍辱の心を思い出してみてください。
そうすれば、毎日がもっと穏やかで前向きなものになるはずです。

ごえんクラブJ@慶国寺
渡辺知応

渡辺知応

渡辺知応

長秋山 慶国寺 副住職

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