さてさて、皆さんは「お墓参りの日」がある事を知っていますか?
秋のお彼岸のお中日で、国民の休日の”秋分の日”は日本記念日協会によって制定されている「お墓参りの日」なのです。
また、祝日法によるとこの日の趣旨は、「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」とされています。
このように、お彼岸に先祖を敬う風習ですが、実は日本だけだそうです。
これは日本の先祖供養の歴史や四季折々の風土が長い年月をかけて育んできた尊い風習なのです。
が、実際はあまり知られていません。
この風習を次世代にしっかりと受け継がなければならない”日本の伝統”と言っても過言ではないと思います。
是非ともお墓参りをする際には、お子さんやお孫さんと一緒に参拝して、この事を語り聞かせてあげて下さい。
さて、秋分の日(春分の日)は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日であり、暦の上では春と秋の折り返し地点となります。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うのは、昼の暖かい時間の長さと夜の寒い時間の長さがこの日を境に逆転することによりそのような言葉が生まれました。
慶国寺の本堂は真東に向いており、その中心には日蓮聖人の座像が安置してあります。
朝のお経の時間帯に本堂正面の戸を開けるとサンサンとした朝日が差し込み、お彼岸が近づくにつれ光の入る角度と日の上がる時間が徐々に日蓮聖人と重なる様を目の当たりにします。
お彼岸の一週間はお日様が日蓮聖人を真正面からしっかりと包み込むように照らしています。