仏事の質問

ひな祭りの菱餅(ひしもち)はなぜひし形をしているんですか?

これには諸説あります。
今日はそのうちの一つをお教えします。

まず、菱(ひし)とは水草の1つです。
菱の実は堅くて鋭いとげに覆われています。
元来、この鋭いとげが魔除けとされてきました。

また、菱餅は3色ですよね。
(地域によっては5色や7色のところもあります。)
この色もそれぞれ意味を持っています。

紅は魔除けや厄を払う意味があり、桃を表しています。
白は清浄を意味し、雪を表しています。
緑は健康や穢れを払いう意味があり、若葉や新芽を表しています。

形や色など悪いものを取り除き、
清純で健康に過ごしてほしい。
栄えある人生を歩み、
いつまでも長生きしてほしい
という願いを込めた縁起物のお供え物という説があります。

ちなみに当時の餅の色付けには以下のものが使われていました。
紅色の餅は解毒作用のある『山梔子(くちなし)』
白色の餅には血圧を下げる作用がある『菱』
緑色の餅には増血作用のある『蓬(よもぎ)』を使っていたそうです。

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長秋山 慶国寺

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