法話

祇園精舎の鐘の声

皆さんもこんな経験がおありの事と思います。

ご自身が大事にしていたものが壊れてしまい、当初は落ち込みますが、気持ちが落ち着くと「形あるものは必ず壊れる」とふと思う。

これを仏さまの教えでは”諸行無常”といいます。

つまり、「この世の中の存在全ては一瞬たりとも同じ物はなく常に変化し続ける。永久不変なものはなく、生まれてはやがて消え行く。」という事です。

”祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり”

皆さんもご存知であろう、平家物語の冒頭部分です。

これは”鐘の音”に例えて、世の中の道理を表した文章なのです。

「祇園精舎の鐘は毎日鳴るが、その時々の天気や叩く人の力加減など様々な状況に応じて鐘の音は変化する。そして同じ音の響きは二度と奏でることはない。」

これをご自身の生活に当てはめて考えてみて下さい。

同じ日は二度となく何かが常に変化し続けていませんか?

若さもしかり、老いもしかり、一生に一度しかない

”今日”という日を大切に過ごして頂きたいと切に願います。

関連記事

この記事を書いた人

長秋山 慶国寺

千葉県松戸市秋山にある日蓮宗寺院

「家族に負担をかけないお墓」をコンセプトに、松戸市で初めての室内納骨堂 慶松庵、おひとり様専用 室内納骨室 ごえん堂を運営中

年間を通してあなたのために開かれたお寺です。
お近くにいらした際は是非、ご参拝ください。

PAGE TOP